選択性緘黙と場面緘黙症違いと意味

場面緘黙と選択性緘黙の違い

こども

場面緘黙と選択性緘黙は、呼び方が違うだけで同じ意味です。しかし緘黙児は、

 

自分の意志で好き好んで話す場所話さない場所を選り好みしてをしているわけではありません。

 

だから誤解しないでくだい。!家庭で話せるのに学校や保育園、幼稚園で話せない子供たちは、わがままで言葉を発しないわけではありません。いつも心は、葛藤で苦しんでいます。

 

自分の意識で誰かに反発して話さないのではありません。わがままで声を出さないわけではないのです。話したいけれど話せないのが緘黙なのです。自分勝手に選択して会話をしているわけではないので誤解しないでいただきたいです。「場面緘黙」と呼ぶのが正しいかと思われます。

 

1990年代は、Elective mutism(選択かん黙症、選択緘黙症)と呼ばれていましたが現在はSelective mutism(場面緘黙症)と呼ぶのが一般的です。


実際に「かんもく児」だった私が思っていたこと

女の子

かんもく児だった私は、話したいのに話せない数年間幼いなりに考えたり悩んだりしていました。保育園のころ私は、このままどこに行っても話せないままでは、人生は、暗闇のままということ。自分が変わらなければいけないと思っていました。治したくてもすぐ治るわけではないのですが「話せないままではマズイ」ということは幼心にも痛感していました。

 

だけど親は、家でも外でも普通に話せていたし保育園の子の中に私のような子は一人もいなかったので理解はしていなかったと思います。

 

気質や性格は、親に似ると言われていますが、私の場合遺伝ではありません。母親は、社交的で明るくて友達が多い人でした。父親も厳しい性格でしたが人見知りではありませんでした。父親、母親そのまた両親(祖父祖母)ともに人の後ろに隠れているようなとなしいタイプではなかったのです。

 

実際に緘黙児だった私が思っていたことは、親や先生がしゃべることを強要しないことや責めるような言動はやめるべきということです。親や先生の問いかけに対しうなづくだけで声での反応をしない緘黙児は、生意気に見えるかもしれないし反抗的に見えるかもしれません。


親のしつけや育て方のせいではない

母親

親のしつけやネグレクト、性的虐待、モラルハラスメント、(心理的虐待)情緒的虐待など緘黙になる原因は、いくつもあります。でも原因は家庭環境や育て方のせいだけではありません。

 

ただ私の場合、父親が典型的なアダルトチルドレンでした。自分の父親を戦争で亡くし幼くして大黒柱にかわり一家をささえてきた父親。その幼児体験が成人になっても心理的外傷(トラウマ)となっていたようで子に対する情緒的虐待やアルコール依存症の症状が見られました。

 

情緒的虐待(心理的虐待)には、無視や冷淡な態度・失敗したら詰め寄る・食事を与えない・家族内で孤立させる・兄弟や他の子と比べてダメ出しをする・自尊心を傷つける言葉の暴力・全てを親が決めて全てを従わせる、暴力や暴言で支配するところ見せる、反社会的行為を強要するなどがありますが、

 

過剰に自尊心が高く必要以上に自分を大きく見せようとする父親。こだわりが強い完璧主義でヒステリックな言動も見られました。父親の異常ともいえる性格は、自分にも受け継いでいると思うし気質も遺伝しないように自分なりに気を付けています。

 

ただ1ついえることは、緘黙になる原因は、親や家庭環境だけのせいではないということです。

 

親が緘黙症に気付くことは少ないようです。なぜなら家では、普通に楽しく会話でき話せるからです。保育園や幼稚園に入園したあとや小学校に入学してはじめて子供がヒトコトも発していない事実を担任から知らされ驚くケースが多いようです。でも保護者の方は、子どもに「どうしてしゃべらないの!」[話さなきゃダメ」「挨拶ぐらい声を出しなさい」などは、禁句。とにかくお子様を厳しく責めたりプレッシャーをかけないでください。しゃべれいことを指摘されるとますます萎縮し話せなくなるからです。

 

しゃべらないのではなくしゃべれないのです。


選択性緘黙の対処法

夏祭り

選択性緘黙の対処法をご紹介します。緘黙は、吃音やあがり症、発達障害を改善する方法と似ています。

 

親や先生の対応 得意なことを伸ばし褒めて自尊心を高める。苦手なことや短所は、言い換えれば長所につながることを伝える
方法を何パターンかしめす 1つのパターンだけでなくいろいろなパターンがあることをしめす。自分が興味を持ったことは得意になる
誰にも負けないことに対する評価 かけっこやお遊戯や折り紙つくり工作など声を発しなくても出来ることに対する絶対的評価
順序立てて説明する 間違いや失敗を恐れる傾向が強いので、順序や順番を何度も説明する。あえて手順を失敗した場合の対処法を説明しておくと安心する
トラブルに対するヒントを与える トラブルや想定外のことにパニックを起こし緘黙や緘動の症状が強くあらわれる
1人になれる場所の確保 家でも学校でも一人になれる場所(すみっこ)を確保する。子供部屋があったとしても準備するのが好ましい。クールダウンしたり落ち着ける場所があることが大切です。隅っこや角っこは、無意識に安心する場所なので階段のすみや壁に面した場所などを用意する
自尊心や自己評価が低い 自尊心や自己評価が低いため自分に自信が無い子が多い。ほめることばに変化を付けることが大事
朝早く起こす(早起き) 前頭前野が活性化するため
夜は、9時から10時ごろに眠らせる 生活リズムを整えるとセロトニン神経が安定しやすい

 

 


選択性緘黙の良くある誤解

お母さんの甘やかし過ぎ
過保護・心配しすぎ

保育園や学校でいわれることが多い。甘やかし過ぎ・過保護・心配のしすぎで緘黙になるのだったら世の中の子供の多くが緘黙児になってしまいます。
おとなしい性格なんですね 内気や人見知り引っ込み思案な性格だけが原因ではありません
しゃべらないけど問題ないです しゃべらないので他の子とケンカしない・・学力も普通なので他者に危害が及ばない緘黙の子は、放置されることが多い
家庭のしつけが問題です 家庭の躾は、無関係です。厳しいしつけ・放任どちらも関係ありません。
ネグレクトや両親の愛情不足が原因? 放置・ネグレクト・両親の愛情不足が原因ではありません。
わがままで自分勝手な性格だから わがままで自分勝手な性格だから話す場所を区別していると誤解されやすいのですがそうではありません。
もっと話せるように声をかけた方が良い これは、やめてください。よけいに緊張し萎縮し話せなくなります
わざと反抗して黙っている 誰かに反発して話さないのではありません。話したくても話せないことを理解してください
特別扱いしない方がいい たくさんのクラスメートのなかで1人だけ特別扱いは、難しいのですが他の子より支援が必要です。