場面緘黙間違った対応の仕方
大きくなり成長するにつれて治ったり克服することもある選択性緘黙症。言語や知能に問題があるわけでは、ありません。
恥かしがり屋でシャイ、人見知りな子は、時間が経てば、人や場所に慣れますが、緘黙の子は、1ヶ月以上〜数年にわたって話そうとしません。
しかし、自分が、慣れ親しんだ兄弟や家族の前では、普通に話せます。おとなしい内向的な、性格ということもありません。緘黙の子の中には、家族の前では、ひょうきんで、知りたがりやで、いろいろなことに興味を持ちます。そしてうるさいぐらいしゃべります。威張りんぼうや頑固な性格の子もいます。
育児放棄(ネグレクト)やトラウマ(心的外傷)だけが、原因では、ありません。ただ放置していても自然に治るわけでは、ないので1ヶ月以上続くようなら医療機関に相談しましょう。ただし医師と当事者(家族)との相性もあります。コチラも参考に→日本児童青年精神医学会認定医
- 話すことを強制する
- 話すことを促す
- 声を聞いてみたいとプレッシャーをかける
- 話さないことを責める
- サポートをしずに放置する
- 学校や保育園任せにする
- 親任せにする
- 不安を減らす
- できることを褒める
- 自信や自己肯定力を高める
- 安心できる環境を整える
- 気持ちに寄り添う
話せないのは、育て方が原因では、ありません。
家では、普通に話せるのに、学校や保育園で、話せない子を持つご両親は、育て方のせいかしら?と悩みます。
親も本人も苦しみ悩みを抱えてしまうのは、教師、セラピスト、医師に、正しい知識を持ち理解していないからです。だけどお母さんお父さんの育て方が悪かったわけでは、ありません。私は、保育園幼稚園と4回変わりましたが、小学校から中学校高校と
今でも噛むし、どもるし電話も苦手ですが、あの頃、嫌だったのは、どうして家では、こんなにしゃべれるのに、学校では、しゃべれないの?ということ。そして保育園や学校では、担任の先生や保健の先生が、私の声を聞きたがったことの2点です。話さないといけないのに声が出なくて困っているのは、当事者(本人)ということを理解してほしいです。
「場面緘黙はほっておいても、自然に話せるようになりますよ。声が出ないわけでは、無いですから」「学校は、ともかくおうちで会話が出来ているならそのうちおしゃべりできるようになるから心配ありません。」「内向的な性格だからそのうち治ります」「内気なだけだからそのうちしゃべれます」と不用意な発言をされる医療関係者もいます。
重度の発達障害や学習障害と勘違いしている先生は、カンタンに言いますが、場面緘黙症は、そんなに簡単に治ったり改善するわけではないのです。また
しゃべりたくてもしゃべれない場面緘黙症のあなたへ。
家では、普通に話せるのに保育園や小学校で会話ができない子がいます。実際に経験した当事者の私、場面緘黙で悩んでいる人の気持ちが、良く分かります。
どうして声を出せなかったのか今でも不思議です。声を出そうとしても最初の一声が、どうしても出ない。辛かったです。苦しかったけど、それを伝えることすらできませんでした。
漫画家の沖田×華さんが、自分が「発達障害」だなんて認めたくなかったけどで語っていたこと
私が、育った環境と厳しかった父親のしつけが原因?
場面緘黙症に関して、言葉や意味を知ったのは、50歳になる直前でした。
小さいころ話せなかった記憶は、過去のことで治ってしまった今は、とくに検索する必要が、ないことでした。3人の子供も普通に会話したりお話できます。だから調べる必要が無いことでした。
ただ、沖田×華さんの記事を読んだとき、環境も影響するのかも?と思い少し書くことにしました。まず思い浮かんだのは、父親のこと。ヒストリックで頭に血がのぼりやすい性格で自分の思い通りにならないと癇癪を起こし祖母も母も、子供たちも、父親に対して絶対服従のような雰囲気でした。
よくテレビで「しつけと称した虐待」という言葉を聞きますが、イメージ的には、それに近いかもしれないです。
虐待で通報されても良いレベル??
体罰や言葉でもののしられ何度もどうかつされたり蔵に閉じ込められたこともあります。子供たちを連れて、県外に行ったとき幼い兄弟3人、駅前に置いて行かれました。本当に怖かったです。
お正月に、みんなの前でぶんなぐられました。雪に血が飛び散り周りの大人たちが、顔をしかめたこと今も覚えています。弟は、夏祭りに、川に突き落とされました。誰も見ていないところではなく、みんなの見てる前です。
子供たち(私たち兄弟)は、大人になり母親に、こんなことがあった!と話したら「そんなことがあったの?」と困った顔をしましたが、過去のことなので消すことができません。もっといろいろあったけど大人になった今でも兄弟みんな記憶している事実です。時代が時代ならいつ「虐待」と通報されても良いレベルだったと思います。
人前で、叩かれることは、身体より心が痛かったし悲しかったです。でも普段は、父親と接点を持たなければいいので、父親が、帰ってくると兄弟みんな走って自分の部屋に隠れていたことを思い出します。
こんなことを書くと場面緘黙ってやっぱりしつけのせいじゃない?と言われそうですが、兄弟でも症状が出たのは、私だけで、私の気質も関係していたのかもしれません。
アダルトチルドレンな父親
父親は、大人になりきれていない典型的なAC(アダルトチルドレン)でした。でも仕事だけは、我武者羅に没頭するような人でした。
母も祖母も叔父さんも叔母さんも優しかったし皆明るく働き者でした。
場面緘黙になる理由が、虐待やネグレクト、心的外傷(トラウマ)だったとしたら、私は、父親にも母親にも祖母にも感謝はしているしほかの兄弟は、普通で、私だけが緘黙症でした。
今の自分を変えたい!話せるようになりたい!そう思っても、最初の一声には、どれだけの勇気が、必要か、わかりません。自閉症や発達障害、失語症や吃音症では、ありません。ましてや精神障害でもありません。誰かを困らせたいわけでも親や先生に反抗して話さないのではなく、話せない・・だけど話せなかった頃の私は、幼すぎて自分の置かれた状況も気持ちもわかっていなかったし、今でもどうしてしゃべれなかったのかわからないくらいです。ネットの情報もあふれる中自分が場面緘黙症だったことを、50歳になる前にはじめて知りました。
当事者だからいえることは、話せるきっかけや改善する方法は、対応の仕方と接し方、学校や家庭においての理解だと思います。今悩んでいるご本人、ご家族の方にとって、役立つ情報を掲載できるといいです。
保育園や学校の先生方へ
家では、普通にしゃべっている場面緘黙児は、選択性緘黙(せんたくせいかんもく)という診断名が使われます。でも重要なことは、診断名では、ありません。認知度が低い緘黙は、正しい知識や情報が少ないのが、現状です。
場面緘黙症について発達障害者支援センターで自閉症→発達障害→場面緘黙という説明をうけた親さんが、おられました。児童支援の現場でも十分に理解されていないため二重にも三重にも苦しまなければいけません。
例えば、知的な遅れや精神遅滞(せいしんちたい))では、ないけれど、発達に偏りが見られる子がいます。その場合広汎性発達障害(注意欠陥多動症、ADHDアスペルガー、自閉症)、学習障害(LD)などと診断されます。
その中に文字を読んだり書いたりすることが難しい特異的言語発達障害というのが、あります。言葉が出ない言葉が遅い言葉の遅れが心配な子は、言語発達障害や発達性言語遅滞と診断されます。書き写しや表現して書く能力に障害がある発達性書字障害(しょじしょうがい)と診断されます。
またディスレクシアといって難読症、識字障害、(特異的)読字障害、読み書き障害が見られる子もいます。症状によって、発達性読字障害、発達性計算障害、発達性協調運動障害あるいは、吃音や小児期発症性流暢性障害などのコミニケーション障害がありますが、
原因は、不明なことが多く親の育て方しつけ環境のせいでは、ないことを十分にご理解ください!ただしさまざまな要因は、重なって症状が出てしまうもので、原因探しをしても治ったり改善するわけでは無いことを理解してほしいdす。
緘黙症の子や親にたいして問い詰めたりしゃべらせようとしないでください。それよりもしゃべりたいのに声が出ない苦しみに寄り添ってください。しゃべってみようと!と不用意にプレッシャーをかけないでください。腫れ物のような扱いは、不要です。緘黙の子供は、何も話さないかもしれないけど頭の中では、冷静にいろいろなことを考えているし理解しています。
会話をするのは、大事ですが、表現する場面は、お絵かきお遊戯などたくさんの場面があります。どうか人前で話せるというゴールを決めないでください・・いつか話せるようになる日のためのアプローチと思って見守っていただけるとうれしいです。